能登風景写真帳 ---1

浦島五月
(写真・文)

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(5)小舞子

    • 名前の通り小さな海水浴場。かつては夏だけの臨時停車
      駅が松林の中にあった。オバちゃん、焼きソバ、生ビー
      ル、二軒だけ残っていた浜茶屋も今年の夏には取り壊さ
      れ、そのあとには地元出身の国会議員の記念碑が建てら
      れている。

(6)珠洲

    • 能登半島先端の町。過疎の町に原子力発電所建設計画が
      持ち出されている。丘陵に開かれたハーブ園では町の年
      寄達がいきいきと働いている。珠洲の焼酎チョンガリ節
      のチョンガリはじょんがら節のことだと武内氏よりメー
      ル。じょんがらは加賀平野では古くから盆踊りに歌い踊
      り継がれている。

(7)吉崎

    • 蓮如上人御坊跡。北陸への真宗布教のため近江堅田から
      吉崎へ進出した蓮如が道場を定めると瞬く間に坊主百姓
      が集まり町ができあがった。一向一揆建国前史。大聖寺
      川を船で下る門徒で賑った町のすぐ裏にはゴルフ場が切
      り拓かれ芝が広がる。

(8)手取川

    • 一級河川。暴れ川と言われ昭和に入っても大氾濫を起こ
      し、流された橋のスケッチが呉竹文庫に残る。織工達の
      最後は母から伝え聞く。上流にダムを造って洪水は無く
      なったが地下水位の低下と海岸線の侵食が深刻になって
      いる。河岸整備工事のため小魚はいなくなり鮎や鮭が放
      流されている。中流域一帯には酒造店が点在する。