プログレッシブロックと
     テクノロジー(科学)
寺沢裕久

 

プログレッシブロックとは?
昔はよく、音楽仲間と論議をかわしたものです。

1)変拍子多様型。
2)発展。
3)音質。
4)コンセプト。
5)思想優先
6)物語性(音・詩)
7)アートロック以降(商業化したカテゴリー)
8)大衆音楽との差別化
9)他民族音楽の導入(リズム・楽器・メロディー)
10)大曲主義

どれが正しいとかではなく、聞き手側の解釈で簡単に分別できる分野であることは事実です。

キングクリムゾンがファーストアルバムでピートシンフィールド的思想を優先させ成功を収め、21世紀も活動を続けるクリムゾンは、日本におけるプログレをリードしているバンドの一つでしょう。

そこで、クリムゾンを題材に最近わたしが思っていることをお話させていただきます。

当然、デイシプリン以降のライブ(フィリップソロ含む)すべて見てきたわけですが、この度のライブは正直すきになれなかったです。メンバー・音質・パフォーマンスの問題ではなく、おそらく今までは、テクノロジー(科学)を積極的に取り入れ違和感なく質の向上に役立ててきた所が、今のクリムゾンには感じなく裏目にでたのだと私は思う。

哲学・思想と科学をきりはなせない様に、プログレだけに限らず楽器の進歩(周辺機材含む)はミュージシャンにとって使う用途を間違えると本質さえ見えなくなるのではないか。

いままでのクリムゾンの魅力は、音楽を構成する要素(数学的な音楽感)と前衛的な要素(不完全性定義)の絶妙なバランスが唯一の魅力であったと思う。いまのクリムゾンはそういう意味で戸惑いがみえた。商業的にまで写り、パフォーマンスを記録する姿もかなしい。

コンピュータで簡単に音楽がつくれ生活の一部となった今、音楽はこれからどの方向に進むのだろうか?有名どころのプログレバンドが新譜を出していくなかテクノロジー(科学)を取入れどのように発展させていくのか、楽しみである。当然わたしが活動しているバンドもプログレッシブロックのなかで、もがいてはいるが。

※テクノロジー(科学)を否定するアンプラグトの方向性はやめてほしいが・・・

SCOPE 寺沢裕久

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